信越

善光寺御開帳2015!日程と歴史を知ってご利益を!

2015/05/25

2015年の今年、善光寺御開帳が7年ぶりにやってきました!

(数え年での7年ですので、実際は6年ぶりです。)

前回の善光寺御開帳の時には637万人もの方がお参りに訪れました。

今も昔も善光寺は人々から崇拝されています。

武田信玄と上杉謙信が12年ものあいだ戦った川中島の戦いも、善光寺も手にいれるための領地争いだったんですよ。

これは善光寺のご本尊(お寺の礼拝のメインとなる仏、菩薩像)の持つ力が欲しかった、ということなんです。

では、このご本尊のことも含めて、2015年の善光寺御開帳の日程と見所についてお話していきたいと思います。

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善光寺をつくったのは善光さん

信玄と謙信が善光寺のご本尊を取り合いましたし、源頼朝も大事にしました。

遠くとも一度は詣れ善光寺、という歌があるほどですね。

一体、どうしてなのでしょうか?

日本には30万体の仏像があるのですが、善光寺のご本尊である、一光三尊(いっこうさんぞん)阿弥陀如来は日本最古の仏像なのです。

そして善光寺は2015年の現在まで、1400年もの歴史を誇ります。

飛鳥時代の552年、日本に仏教が伝来した時に、一光三尊(いっこうさんぞん)阿弥陀如来が一緒にもたらされました。

お釈迦様がまだ生身の体で教えを広めている頃からインドで祀られていた阿弥陀如来像なんですよ。

ところが、仏教を受け入れるかどうか、日本はもめている時代がありました。

そのため、一度はこの阿弥陀如来像は捨てられてしまいます。

それを大事に信濃の国まで持ち帰ったのが本田善光という人です。

阿弥陀如来像はお堂を作って安置され、642年に善光寺の歴史が始まったのです。

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その12年後に、ご本尊の阿弥陀如来像は秘仏となり、誰の目にも触れなくなりました。

善光寺の住職でさえ、見たことはないのですよ。

時は流れて鎌倉時代、ご本尊の御身代わりの仏像が造られました。

そのご本尊の御身代わりの仏像が前立本尊(まえだちほんぞん)と呼ばれ、現在は善光寺御開帳の時にだけ、見ることができるのです。

前立本尊は、秘仏となった阿弥陀如来像を模したものなので、前立本尊を見ることで元々の阿弥陀如来像を想像することができますね。

2015年善光寺御開帳の日程

・・・・・・・

では、善光寺御開帳の日程について見ていきましょう。

2015年の善光寺御開帳は、4月5日(日)からですが、御開帳の準備となる式典も見逃せないものばかりで、3月29日(日)から始まります。

その御開帳の準備には、回向柱(えこうばしら)というものがポイントとなりますので、先にお話させていただきますね。

回向柱(えこうばしら)

善光寺御開帳のシンボルともいえる回向柱が善光寺に寄進されます。

回向柱は善光寺の本堂前に立てられる、10mもの長さを持つ柱なんです。

御開帳される時に、回向柱と前立本尊の手とが「善の綱」と呼ばれる、白い綱でむすばれます。

前立本尊と「善の綱」でつながったことで、回向柱に触れると前立本尊に触れたのと同じご利益をいただけるんですよ。

この回向柱、善光寺と同じ長野市内の松代町から寄進されます。

松代町は旧松代藩の城下町です。

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じつは善光寺は創建から10回以上の火災に見舞われているのですが、松代藩は江戸幕府の意向もあって修復の手助けをしていました。

そのため、今でも善光寺と松代町は深いつながりを持っているんです。

ちなみに松代藩のお殿様は代々真田家でしたが、初代は戦国時代に活躍した真田幸村の兄、信行が努めて栄えました。

2015年3月29日(日)の日程

午後2時30分 回向柱受入式 (えこうばしらうけいれしき)
場所:本堂前

回向柱が松代町より寄進されます。

なんと大名行列を作り、回向柱は牛が引き、善光寺まで運ぶ沿道には数万人の見物客が押し寄せる、一大イベントです。

700mにも及ぶ大名行列には、お姫様の行列が加わることで華やかのものになっています。

それと、宝船もトラックの荷台に乗って進み、お宝を見物客に撒いてくれます。

ひろってみるとお宝は飴玉で、ホッコリする感じです。

善光寺に行列が到着すると、受け入れ式が執り行われます。
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2015年4月3日(金)の日程

午後1時 回向柱建立式( えこうばしらこんりゅうしき)
場所:本堂前

先の3月29日に善光寺に寄進された回向柱。

この10mもの長さの回向柱を本堂前に建てる儀式が行われます。

回向柱は善光寺に到着の後、職人がカンナをかけて、スベスベにします。

そこに、住職が前立本尊を開帳する、ということを書き込み、白い布で丁寧にくるみます。

建立式では、その回向柱が本堂前に運び込まれます。

鳶職の人が、昔ながらの木でできた滑車を使って、回向柱は引き上げられていきます。

1万人もの人出のなか、30分ほどかけて柱はゆっくりと立ち上がっていくのです。

建立が終わると、法要がされ、翌日の前立本尊のお遷しを待つこととなります。

2015年4月4日(土)の日程

15:00 前立本尊御遷座式(まえだちほんぞんごせんざしき)
場所:本堂

御宝庫に安置されている前立本尊に、本堂へ遷(うつ)ってもらう儀式です。

短めの烏帽子(えぼし)をかぶった白装束の男性数人で前立本尊の安置された厨子(ずし)をかついで、本堂までゆっくり、ゆっくり運びます。

本堂に着いた前立本尊は、こんどは住職が厨子をかつぎ、本堂奥の内々陣へと遷します。

これが前立本尊御遷座式となり、2015年の善光寺御開帳の準備は整いました。

2015年4月5日(日)の日程

午前10時〜12時 開闢大法要 (かいびゃくだいほうよう)
場所:本堂

4月5日、ついに前立本尊の姿を見ることができます。

10時から開闢(かいびゃく、天地が開く、の意味)大法要がはじまり、善光寺御開帳のスタートです。

ただし、この4時間前に前立本尊は姿を現しています。

善光寺では毎朝、日の出の時間から法要がされ、僧侶のお経がなりひびきます。

4月5日の場合は、朝6時頃より法要が始まります。

この朝の法要の時、前立本尊の安置されている厨子の扉が開かれます!

全国から、この時を待ちわびていた人達が詰めかけていて、扉が空いた時には感動の声があがります。

2015年4月11日(土)の日程

午後2時〜午後3時30分 全国善光寺会お練り(おねり)大法要
場所:本堂

全国で、名前に「善光寺」が入るお寺は119もあり、そのお寺の集まりが、全国善光寺会です。
善光寺本堂前で法要が行われます。

2015年4月25日(土)と5月9日(土)の日程

午前10時〜午後2時 中日庭儀大法要
(ちゅうにちていぎだいほうよう、天台宗、浄土宗)

場所:本堂前 世尊院釈迦堂

善光寺は宗派を問わないお寺です。

中日庭儀大法要は天台宗が4月25日(土)に、浄土宗が5月9日(土)に行います。

本堂前に建てられている回向柱の前で華やかな法要がされて、見物人の数も20万人を超えてくると思います。

どちらの宗派も800人を超える行列で登院するのですが、先頭の100人以上の稚児の行列が色とりどりの衣装でかわいく、目を引きます。

本堂の上のほうからは、散華(さんげ)という、たくさんの色の蓮の葉の花弁がまかれます。
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この散華は鬼神を退散させる、と言われているんですよ。

天台宗と浄土宗の違いは天台宗が世尊院釈迦堂でも法要を行うことです。

世尊院釈迦堂は善光寺境内の東側にあって、釈迦涅槃像(しゃかねはんぞう)が安置されています。

お釈迦様が亡くなる時のすがたを、体を横にしているかたちで彫刻されていて、1.66mの等身大の珍しい仏像なんです。

実はここにも松代町から回向柱が奉納されて、建てられているんですよ。

回向柱は釈迦涅槃像の右手と白い布でむすばれているので、回向柱にさわることでお釈迦様のご利益をいただけます。

◆◇◆注目です!◆◇◆

ここにある、お釈迦様の像は現世の仏様で、善光寺の本尊である阿弥陀如来様の像は来世の仏様なんです。

前立本尊も阿弥陀如来像ですので、来世の仏様ですね。

ということは・・・

両方の回向柱にさわることで、今も、来世もしあわせになれるというご利益があるんですよ。

善光寺御開帳に行ったら、こちらにも足を向けない手はありませんね。

2015年5月5日(祝・火)の日程

午前11時30分 第93回 仏都花まつり(ぶっとはなまつり、長野市仏教会)
場所:忠霊殿前

お釈迦様の誕生を祝う花まつりです。

お釈迦様の誕生日は4月8日なので、その日に花まつりが開かれることが多いのですが長野市ではこどもの日に祝います。

きっと、親御さんは、こどもが元気に育つようにと、お釈迦様にご利益をお願いしているのかもしれませんね。

2015年5月17日(日)の日程

午後5時
篠ノ井大獅子奉納(しののいおおじしほうのう)
場所:山門前

長野市の無形民俗文化財の大獅子が善光寺で獅子舞を披露します。

とても大きな獅子ですので、頭の部分には大人3人が入って舞うんですよ。

長野市の篠ノ井地区の勇壮な獅子舞です。
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2015年5月31日(日)の日程

午前10時~12時 結願大法要(けちがんだいほうよう)
場所:本堂

結願大法要は、善光寺御開帳の終わりを告げる法要です。

午後5時からの、夕座法要を行う中で、前立本尊の厨子の扉が閉められます。

2015年6月1日(月)の日程

午後1時 前立本尊御還座式(まえだちほんぞんごかんざしき)
場所:本堂

前日までで、善光寺御開帳が終わり、前立本尊が御宝庫にお還りになる儀式が前立本尊御還座式です。

回向柱の前で法要を行った後、前立本尊は白装束の男性たちに担がれて御宝庫に還ります。

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2015年の善光寺御開帳 毎日の行事

御印文頂戴(ごいんもんちょうだい)

場所:本堂
時間:午前8時30分〜午後5時

御印文、という善光寺の宝印をひたいに押してもらえます。

直径10cmの宝印は、布でしっかりと包んであって、押してもらったら極楽浄土に行けるというご利益があるんですよ。

落語の中では、石川五右衛門はこの宝印を盗み出し、自分のひたいに押して、極楽へ行ったのだとか・・・

お数珠頂戴(おじゅずちょうだい)

場所:本堂前
時間:4/5~4/24は5:50・4/25~5/31(5/15以外)は5:20・5/15は5:00

参道にひざまずく人たちの頭を貢主や上人が朝一番の法要の前に、数珠で撫でてくれます。

この数珠で撫でられることで、功徳を授かるご利益があります。

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アラフォーの管理人の私も若かりしころ、同じ長野県に住んでいたので、なんの知識もなく善光寺御開帳に行きました。

参道で売られていた、おやきを食べたりして楽しかった思い出があります。

今回の御開帳はご利益やありがたさを知ったので、改めて行ってみようかと思っています。