睡眠と運動の関係は、体が眠くなるシステムに直結していました。
そのシステムは2つあります。
一つ目は睡眠のための物質。
そして二つ目は体温です。
まずは一つ目の睡眠物質についてお話していこうと思います。
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睡眠と運動の関係はコレ!
睡眠と運動の関係を知るために、眠くなる体のシステムをお話します。
人間の脳には、日中に睡眠物質が少しずつ溜まっていくんですよ。
その数は40種類ほどある、と言われています。
この睡眠物質、日中にパワフルに動くことで、どんどん脳内にたまっていきます。
ちなみに、頭を使う仕事をバリバリこなしても睡眠の質は上がりません。
デスクワークではなく、体を動かすことで睡眠物質が脳内にたまっていくのです。
このことは、高齢の方の寝つきが良くないことにも関係しているらしいです。
体を使った活動量が多く、アクティブに動き回っているので若い方はよく眠れるのです。
眠気が睡眠物質によってスムーズにやってくるんですね。
布団に入ってからグッスリすやすやの良い睡眠です。
この睡眠物質、眠っているあいだに分解されて、減ってくるころ目が覚めてくるのです。
睡眠のための運動をしてみよう!(朝編)
睡眠と運動の関係はわかりました。
では、運動はどう行えばいいのでしょうか。
これは大変なことではありません。
気分転換程度の軽い気持ちでOKです。
実際、筆者もこのように記事を書いているだけでは気持ちの良い睡眠はやってこないようです。
デスクワークですからね。
ところが、ジョギングや散歩などの運動をするとけっこう良く眠れます。
快眠のための運動の時間は週に2日の30分程度で大丈夫です。
運動の強度も汗ばむ程度で問題ありません。
睡眠のための運動を朝にする
例えば、朝の通勤で歩く距離を増やしたとします。
バスや電車で移動する分を徒歩に変えるんです。
すると体が浴びる朝日で、日中の活動をパワフルにする物質が分泌されます。
この物質はセロトニン。
セロトニンは夜になると睡眠物質に変化して眠りに導いてくれます。
こんな便利なものはありませんね♪
睡眠のための運動をしてみよう!(夕方以降編)
今度は、午後からの運動が睡眠をさそう体内変化をみてみましょう。
ここで、眠くなる体のシステムがもう一つでてきます。
睡眠と運動の関係には、変化する体温が関わっていたのです。
私たちの体の深部体温は、起床の前に一番低くなっています。
この深部体温は、一日を通してゆっくりと上がっていくんですよ。
体温の上昇は、そのまま活動量のアップにつながります。
19時から21時にかけて深部体温は一番高くなり、そこから眠りに向けて一気に下がっていきます。
この体温のサイクルをスムーズにしてあげるための運動もあるんです。
睡眠のための運動を夕方以降にする
19時から21時までの時間に軽い運動をしてみましょう。
ウォーキングに限らず、ストレッチやヨガでもいいんです。
汗ばむ程度なら睡眠のためになる運動です。
この運動で上がった体温が、睡眠に向けて下がっていくことで、スムーズな眠りにつながるのです。
激しい運動は控えてくださいね。
体が興奮状態になり、目がランランと冴えてしまいます。
夕方までの運動ならハードでも大丈夫です。
運動で体から熱が放出され、自然に体温が低くなり、睡眠に入っていくことができるのです。
ここでは、日中の運動についてあまり触れていませんが、もちろん、日中の運動も睡眠を導きます。
運動の疲れは爽やかで、自然な睡眠につながってくれます。