サッカーにはいろいろなキックの種類がありますね。
ボールをスパイクに当てる位置も蹴り方も、それぞれのキックに特徴があります。
強く蹴るキックや、正確性を重視したキックもあります。
練習を繰り返し、キックのフォームを固めていきましょう。
それでは、サッカーのキックで基本となる6種類を
- インサイドキック
- インステップキック
- インフロントキック
- アウトサイドキック
- ボレーキック
- トーキック
の順でお話していこうと思います。
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キックの種類①インサイドキック
サッカーのキックの種類、1つ目はインサイドキックです。
インサイドキックの特徴と、キックに使う足の場所は次の通りです。
【キックの特徴】
サッカーのキックの中で一番正確性が高い。
パス・シュートに適していて、サッカーのキックの基本となります。
【キックの場所】
足の内側の真ん中の部分
インサイドキックのフォームを練習しよう!
インサイドキックのフォームを、順番にみていきましょう。
右足でキックする場合を例にします。
- 左足をボールの横に踏み込む
ボールの位置を確認しながら助走して、左足をボールの横に踏み込みます。
この時、左足のつま先はボールを蹴る方向に向けます。 - 右足の内側の真ん中の部分でキックする
軸足となっている左足を軽く曲げ、重心を少し下げます。
右足の内側の真ん中の部分で、ボールの真ん中を蹴りましょう。
このとき、左足と右足は90度(直角)の角度にします。 - フォロースルーをしっかりと
右足でボールを押し出す感覚でフォーロースルーします。
また、右足首をグラグラさせず、しっかりと固定しておくとボールコントロールが良くなります。
◆インサイドキック!練習のコツは?
インサイドキックの練習のコツは、軸足の踏み込み方にあります。
上の例では左足が軸足ですね。
左足を踏み込む場所がボールよりも後ろすぎると、のけ反る体勢のキックになってしまいます。
ボールに力を加えられず、バランスが崩れたフォームです。
ボールの真横か少しだけ後ろに軸足(右足でキックする場合は左足)を踏み込みましょう。
キックの種類②インステップキック
サッカーのキックの種類、2つ目はインステップキックのフォームを見てみましょう。
インステップキックの特徴と、キックに使う足の場所は次の通りです。
【キックの特徴】
強いキックが可能でロングパス・シュート・クリアに有効。
【キックの場所】
足の甲
インステップキックを練習しよう!
サッカーのキックの種類のなかで、一番強く蹴ることができるのがインステップキックです。
インステップキックは、強いキックが可能です。
攻めている時にはロングパスや強いシュートに有効。
ディフェンスでは、ゴールに攻め込まれた場面でのクリアに向いたキックです。
◆インステップキックの蹴り方を順番に
インステップキックの蹴り方を、右足でキックする場合を例にして順に見ていきましょう。
- ボールの左後ろから助走をスタート!
ボールの左後ろから、右斜め前にあるボールに向かって助走します。 - 軸足となる左足をボールの左横に踏み込む
左足をボールの左横に踏み込みます。
この時、左腕を横に開きましょう。
体全体を開く感じで、ボールに乗せるエネルギーを充填(じゅうてん)します。 - 体全体のパワーをボールにぶつける
開いておいた左腕を閉じながら、右足の甲でボールの中心を捕えます。
ボールにパワーをぶつけましょう。 - フォロースルーを意識する
開閉した左手も使いながら体のバランスをとりましょう。
◆インステップキック!練習のコツは?
インステップキックの練習のコツは、ボールと軸足の位置関係にあります。
右足で蹴る場合、軸足となる左足は、ボールから少し離れたところに踏み込みましょう。
左足がボールに近いと右足のキックが窮屈になってしまい、ボールに力を乗せきれないのです。
窮屈なまま右足を振り抜くと、つま先が地面に当たってしまうことも。
キックの種類③インフロントキック
サッカーのキックの種類、3つ目はインフロントキックの練習を見てみましょう。
インフロントキックの特徴と、キックに使う足の場所は次の通りです。
【キックの特徴】
ボールを浮かせたパス(縦回転をつける)、フリーキック(カーブをかける)に使う。
【キックの場所】
足の内側の親指のつけ根部分
インフロントキックには2つの種類が!?
じつはインフロントキックは、2つの種類に分けることのできるキックなのです。
- 浮き球でのキック(フワリと浮かせる)
- カーブをかけるキック
という2種類です。
この2種類のキックに共通するフォームは
足の内側の親指のつけ根で蹴る
ということです。
それでは、このインフロントキックのフォームのコツを見ていきましょう。
◆インフロントキック!フォームのコツは?
では右足での場合を例にして、インフロントキックのフォームを見ていきましょう。
浮き球の場合もカーブの場合も、軸足の踏み込みまでは同じフォームです。
ボールの左後ろから助走して、左足をボールの左横に踏み込んで軸足としましょう。
◆浮き球のインフロントキックのフォーム
浮き球を蹴る場合のインフロントキックのフォームは
すくい上げる
ということがコツになります。
左足をボールの左横に踏み込んだら・・・
右足でボールの下の部分をすくい上げ、押し出すように蹴りましょう。
ボールに当てるのは、足の内側の親指のつけ根の部分です。
◆インフロントキックでカーブをかけよう!
カーブをかける場合のインフロントキックのフォームは
ボールの中心よりも外側を蹴る
ということがコツになります。
左足をボールの左横に踏み込んだら・・・
ボールの右側をこすり上げる感じで蹴りましょう。
この時もボールに当てるのは、足の内側の親指のつけ根の部分です。
ボールには反時計回りの回転がかかり、左にカーブする軌道になります。
キックの種類④アウトサイドキック
サッカーのキックの種類、4つ目はアウトサイドキックのフォームを見てみましょう。
アウトサイドキックの特徴と、キックに使う足の場所は次の通りです。
【キックの特徴】
足の動きが小さいキックなので、近距離のパス、ゴール前の混戦のシュートに適する。
【キックの場所】
足の外側
アウトサイドキックを練習しよう!
アウトサイドキックは足の振りが小さいキックです。
サッカーの試合で、力強く遠くまでボールを飛ばすことはできませんが、利点がたくさんあるキックです。
- 狭いスペースでのパス
- ゴール近くの密集した場面でのシュート
- 相手ディフェンスの不意を突くパス
というように、コンパクトなキックならではの価値があるのです。
◆アウトサイドキックのフォームを順番に
それではアウトサイドキックのフォームのコツを解説します。
右足での場合を例にして、順番に見ていきましょう。
- ボールに向かって正面から助走する
- 左足をボール斜め左後ろに踏み込む
左足をボールの斜め左後ろに軽く踏み込みます。
「グイッ!」という力強い踏み込みは、飛距離が必要なキックの場合なのです。
またボールから少し離れた場所に踏みましょう。
すると右足の振りが窮屈にならずに済むのです。 - 右足で斜め右方向にキック!
つま先を内側に曲げ、右足首を伸ばしてボールをキックする「面」を作りましょう。
この「面」で斜め右方向にキックします。
足首を曲げないでアウトサイドキックをすると、ボールをしっかりコントロールできません。
ボールを捕える「面」が小さ過ぎるからです。 - フォロースルーは押し出すイメージで
キックの方向に押し出す気持ちでキックします。
狙った方向に、右足でボールを押し出すフォロースルーです。
◆アウトサイドキック!練習のコツは?
アウトサイドキックを有効に使うための練習のコツは
ヒザ下を振る
ということです。
アウトサイドキックの利点は、サッカーの試合で相手にパスのタイミングを読ませないことです。
ところが!
足全体を大きく振りかぶると、キックのタイミングを読まれてしまいます。
相手の意表をつくために、ヒザ下をコンパクトに振りましょう。
キックの種類⑤ボレーキック
サッカーのキックの種類、5つ目はボレーキックです。
ボレーキックの特徴と、キックに使う足の場所は次の通りです。
【キックの特徴】
空中のボールをキックする。シュート、クリアに向いている。
インステップキックで蹴るのが基本。
※インステップキックは上記のキックの種類②で解説しています。
【キックの場所】
足の甲
ボレーキックを練習しよう!
サッカーの試合では、空中に浮いているボールをキックできると有利にプレーできますね。
ボレーキックです。
まずボレーキックは自分の正面のボールを蹴るフォームの練習から始めましょう。
◆ボレーキックのフォーム!正面のボールが基本です
それでは、ボレーキックのフォームのコツを解説します。
正面に落ちてくるボールの場合です。
右足での場合を例にして、ポイントをチェックしてみましょう。
◆しっかりボールを見ながら左足を踏み込む
ボールの落ちてくるラインを確認しながら、左足をボールの斜め左後ろに踏み込みます。
ボールがどこに落ちてくるか?
しっかり確認することで、キックがスムーズになります。
◆ボールの中心を捕えるコツは?
ボレーシュートでは、他のキックと違いボールがグラウンドの平面上にありません。
ボールの高さも考慮してキックするので、コントロールミスが増えてしまうのです。
この時ボールの中心を蹴るコツは、ボールを最後までしっかり見ること。
ボレーキックする瞬間まで、ボールから目を離さずに蹴りましょう。
ボールの中心を足の甲で丁寧にキックするのです。
◆ヒザ下で抑え込むイメージでキック!
ぼんやりと蹴ったボレーキックでは、ボールが上に上がってしまいます。
ではライナー性のキックにするコツは?
そのコツはヒザを先行して前に出すという意識を持つことです。
するとインパクトの瞬間に蹴り足が上を向くことを防げるのです。
◆ボレーキックのフォーム!横からのボールは?
サッカーの試合では、横からのボールにもボレーキックで対応できれば圧倒的に有利です。
ディフェンダーがパスやシュートを阻む前にキックできるのです。
こんどは、横から飛んできたボールをボレーでキックするコツをチェックしてみましょう。
◆上半身はボールにかぶせる感じで
上半身が上を向きすぎると、キックしたボールが上に浮いてしまいます。
空を見ながらキックしたボールは、上に飛んでいくのです。
上半身ののけ反りをおさえてキックしましょう。
下から上にキックするのではありません。
上半身をボールにおおいかぶせながら、上から下に向かって蹴りましょう。
横からのボールは、ボールの上からグラウンドに叩きつけることを意識するのが、ボレーキックのフォームのコツなのです。
キックの種類⑥トーキック
サッカーのキックの種類、最後の6つ目はトーキックを見てみましょう。
トーキックの特徴と、キックに使う足の場所は次の通りです。
【キックの特徴】
コンパクトな足の振りで強いキックができるが、コントロールが難しい
【キックの場所】
つま先
トーキックを練習しよう!
トーキックは、蹴るというよりも
つま先でつつく
というキックです。
このトーキックの利点は強いキックを素早く蹴ることができる点にあります。
そのため、ゴール前の混戦でも素早いシュートが可能に。
ディフェンスの体勢が整う前にキックできるのです。
逆にトーキックの難点はコントロールが難しいことです。
つま先という小さな点でボールの中心を的確に捕らえなければいけません。
◆トーキックのフォーム!コツは?
トーキックのフォームのコツはズバリ!
バックスイングの振りを小さくすることです。
蹴り足を後ろに高く振り上げるのを避けるのです。
振りを小さくしたら、つま先でボールの中心を蹴り込みましょう。
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