めまいの原因が不明でも、原因となるのは耳や脳だけではありません。
めまいはホルモンや自律神経の問題が原因となることがあります。
また、血液や血圧がめまいを引き起こしていることも。
めまいの原因として多いのが耳の病気です。
耳には三半規管などの体のバランスをつかさどる機能があります。
その機能が麻痺してしまうことで、めまいが起こるのです。
耳から送られてきた体のバランス感覚は、脳で処理されて全身に情報として送られます。
その情報を送る役割の脳に障害が起こることでもめまいが発症します。
脳の障害によるめまいの場合は、早急に病院で診察を受けましょう。
- 手足や顔などのしびれが体の片側にでる
- ろれつが回らない
- 激しい頭痛
- 意識の混濁
といった症状の場合は、脳の病気の可能性が疑われますので、神経内科や脳神経外科へ急ぎましょう。
このように耳や脳の問題で起こるということが知られているめまい。
ところが!めまいの起こる原因が不明でも、原因は耳や脳だけではありません。
それを今回はお話させていただこうと思います。
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めまいの原因となる甲状腺機能低下症
甲状腺から分泌されるホルモンが少なくなってしまうことが原因でおこるめまいがあります。
甲状腺機能低下症と呼ばれる病気で、体の元気が全体的になくなってしまいます。
甲状腺というのは喉仏の下にある部分です。
ここから出る甲状腺ホルモンは、体の代謝を促進させるものです。
これが不足すると
- めまい
- むくみ
- 体重増加
- 便秘
- 皮膚の乾燥
- 冷え
などの症状が現れます。
ホルモン剤の服用で治療を行います。
自律神経の乱れがめまいの原因に
自律神経の乱れがめまいの原因となることがあります。
- ストレス過労
- 睡眠不足
- 不規則な生活
- 更年期
このようなことが原因となって自律神経のバランスが崩れ、めまいが起こるのです。
恐怖性めまい
何回かめまいの発作を起こすと
「めまいが怖い」
という漠然とした不安を抱える人が少なくありません。
それほどめまいの経験は、患者さんにとってショッキングなものです。
※筆者の妻も、何度かめまいを経験しています。
この怖さがストレスとなり、めまいの原因となってしまうのです。
お医者さんであったり、気持ちを分かってくれる家族にその怖さを話して
「怖さをわかってもらえた」
という気持ちになるだけでも安心感とストレス解消になります。
それがストレスを抑え、めまいが起きない好循環を生み出すのです。
めまいの原因が不明?他にも原因はある
めまいの原因が血液と結びついている場合があります。
貧血や低血圧がめまいの原因となるのです。
貧血がめまいの原因となる
貧血がめまいの原因となることがあります。
体内の鉄分が不足すると貧血になるということはよく耳にすることですね。
鉄分が不足すると、体中に酸素を運ぶヘモグロビンが減ってしまうのです。
酸素不足が原因でめまいが起こり、酸素不足は息切れや動悸も引き起こします。
酸素が不足している中で頑張らざるをえない体は、疲れやすくもなってしまいます。
【貧血の対策】
- 鉄分を食事で多く摂取
- 鉄分を体が吸収しやすくなるビタミンCをしっかり摂る
- よく噛んで食べてることも鉄分の吸収を促進
めまいの原因となる起立性低血圧
めまいの原因となる症状に、起立性低血圧があります。
その文字通り立ち上がった時に低血圧になり、それが原因でめまいを起こすのです。
急に立ち上がった時に重力に逆らえず、血液が下半身に取り残されてしまうのです。
心臓を循環する血液量が急に下がってしまい、一時的な低血圧に。
心臓から脳に供給される血液も減ってしまいます。
すると健康な脳であっても、バランス感覚を処理する機能が不具合を起こしてしまうのです。
【起立性低血圧の原因】
起立性低血圧の原因には、睡眠不足や生活習慣の乱れがあげられます。
体が疲れている時に起こりやすいめまいなのです。
【起立性低血圧の症状】
起立性低血圧ではクラッとするめまいが多いです。
症状が大きいと視界が暗くなり、意識を失ってしまうこともあります。