めまいのときに吐き気がおこる原因についてお話します。
吐き気は、平衡感覚のみだれが原因となってやってきます。
乗り物酔いがわかりやすい例です。
乗り物に乗ったときには体が揺れ続けます。
普段の生活にはない大量の「揺れ情報」に体の平衡感覚がギブアップ。
その症状として吐き気がやってくるのです。
まためまいの時も乗り物酔いと同じで、平衡感覚がみだれています。
めまいと吐き気に共通する原因が平衡感覚なのです。
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めまいと吐き気の原因が耳にある場合
めまいの多くは耳の機能障害で起きています。
耳は音を感じる器官ですが・・・。
そこにプラスして、耳にはもう一つ大事な機能が。
そうです!
耳には平衡感覚を感知する機能があるのです。
耳の一番奥、内耳(ないじ)にある三半規管の中にはリンパ液がつまっています。
このリンパ液の動きをキャッチした三半規管は、体の向きを感知して脳に伝えるのです。
また、三半規管の近くにある耳石器(じせきき)。
耳石器もスピードを感知するなど、体のバランスを保ってくれています。
これらの体の平衡感覚を感知する機能がみだれると、めまいが起こってしまうのです。
すると、めまいに伴って吐き気が。
めまいと吐き気の原因が平衡感覚のみだれですからね。
筆者の妻も、耳が原因のめまいを起こしています。
耳のめまいで一番多い、良性発作性頭位めまい症です。
平衡感覚を失い、目の前の世界がグルグルと大きく回りました。
めまいと吐き気の原因が平衡感覚ですので、めまいの大きさに比例して吐き気は相当なものでした。
めまいと吐き気の原因が脳にある場合
めまいは脳の病気でもおこります。
平衡感覚は、脳のなかで情報処理されます。
その役割を担っているのが、脳のなかの脳幹と小脳です。
脳幹と小脳から体の各部分に指令が出され、体はバランスを保っています。
このしくみの中枢を担う脳幹と小脳に機能不全が起こった場合もめまいは起こるのです。
体への指令が出せないために平衡感覚を失ってしまうのです。
すると、やはりここでも吐き気がやってきます。
めまいで吐き気がする原因が平衡感覚のみだれにあるからです。
※脳の障害によるめまいは、そう多くは起こりませんが、この場合は早急に病院へ向かいましょう。
救急車を呼んで救急外来か脳神経内科、脳神経外科へ急行です。
脳の障害でのめまいでは、脳梗塞や脳出血、聴神系腫瘍、脳腫瘍が疑われます。
じつは、平衡感覚に関係ないように思える病気も間接的にめまいに通じ、吐き気の原因になっています。
例えばコレステロール値が高い場合。
このときの体は動脈硬化をひき起こし、血管が狭まってしまったり、血管がふさがってしまうことも。
血流が足りなくなってしまう病気の場合、脳は機能が低下し上記のようなめまいを起こす病気を発症するのです。
すると、あとは同じです。
平衡感覚を失ったことが原因で、体にはめまいと共に吐き気もやってくるのです。