毎年、夏から秋に被害が多い蜂に刺された時の対処法についてまとめました。
日本では、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチなど約20種類の蜂が生息しています。
特にスズメバチに刺された時や、何度も蜂に刺されたことがある場合には蕁麻疹、呼吸困難、発熱、血圧低下などの症状がおこり、アナフィラキシーショックによって死に至ることもあります。
適切に対処できるように、いざという時のために知識をつけておきましょう。
- 蜂に刺された時の対処法4つ
- アナフィラキシーショックの症状と対応
について解説します。
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蜂に刺された時の対処法
対処①速やかにその場を離れる
姿勢を低く後ろ向きで静かに蜂から50m離れる
蜂にもよりますが、危険性の高いスズメバチでも50m離れれば、それ以上追ってくることはなくなります。
蜂に刺された場合、高い確率で近くに巣と群れの仲間の蜂が存在します。
蜂は針から警報フェロモンの役割を果たす毒液を撒き散らすため、他の蜂を呼び寄せる危険性があります。
◆やってはいけないこと
- 大声を出す
- 急に背を向けて走り出す
- 振り払う
以上のことは、蜂を余計に興奮させてしまいます。
蜂は時速約40キロ出るので、人間が走って逃げても追いついてしまいます。
なるべくこれ以上刺激を与えず、目立たないようにそっとその場を離れましょう。
対処②患部を水で洗い流し毒を絞り出す
早急に水を流しながら毒を絞り出す
蜂の毒は水溶性なので、水を流しながら刺された患部から押し出すことで毒が体内に入る量を最小限に食い止めることができます。
ミツバチに刺された時は針を振り払う
ミツバチの針は刺さったままになっている場合があります。
針には毒の袋が残っているため、刺さったままだと体内にどんどん毒が送り込まれてしまうため、早急に抜かないといけません。
指でつまんで抜こうとすると、毒を体内に押し出してしまったりつぶして毒が手についてしまうことがあります。
振り払って取るようにしましょう。
◆やってはいけないこと
- 毒を口で吸い出す
毒を吸い出す行為は、虫歯や歯茎などから毒が侵入するおそれがあります。
山など危険がありそうな場所へ行くのであれば、市販の吸引器を用意すると良いですよ。
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対処③刺された患部に虫刺され薬を塗る
市販の虫刺され薬を塗る
蜂の毒に含まれる成分を中和します。
◆やってはいけないこと
- 患部に尿をかける
全く効果がないうえ、尿に含まれる雑菌で皮膚炎などを引き起こす可能性があります。
対処④刺された患部を冷やして安静にする
濡れたタオルなどで冷やし20~30分安静にする
様子を見て異常が現れないようなら、危険性は低いと考えられますが自己判断は危険です。
必ず医師から診断を受けましょう。
「アナフィラキシーショック」は大至急病院へ
蜂に刺された直後は平気でも、15分程度経ってからアナフィラキシーショックの症状が急激に起きる場合もあります。
最悪命の危険がありますので、救急車を呼ぶなどして大至急病院へ行きましょう。
アナフィラキシーショック症状とは
- 全身にじんましんが出る
- 咽頭・声門の浮腫、気道収縮による呼吸困難
- 顔面蒼白、脈が速くなる、吐き気、血圧低下、意識の喪失
などがあります。
その他にも、普段と明らかに違う症状が現れたときは病院へ行きましょう。
外で過ごすのが楽しい時期と、蜂に刺されやすい時期がかぶっています。
蜂に刺された時に行う対処を知っていると、いざという時に最小限の被害で済みます。
慌てず騒がず大声を出さないで、冷静に対処しましょう。