夏のマラソンで熱中症になってしまうのは、暑熱順化(しょねつじゅんか)がされていないからかもしれません。
暑さに対応した体ができていないのです。
そんな中でマラソンをしたら熱中症が心配です。
今回は、私たちの体が持つ暑熱順化という機能をランニングで引き出そうというお話です。
まずは熱中症についてみていきましょう。
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夏のマラソン!心配な熱中症を防ぐ暑熱順化とは
夏のマラソンでは熱中症対策が必要です。
この熱中症になった時、体のなかはどうなっているのでしょうか。
熱中症と夏のマラソン
熱中症は高温多湿の状態、つまり日本の夏に起こりやすい症状です。
熱中症の原因は、私たちの体内から熱を外に放熱できないことがあげられています。
体の温度調整がうまくいかず、体温が高いままになってしまうのです。
夏のマラソンの時も汗をかくことで体の熱を外に出してあげるのが自然なかたちです。
ところが体が十分に汗をかけない状態だと、体内の熱を外に出し切ることができないのです。
暑熱順化!熱中症をふせぐ体のしくみ
じつは人間の体は、冬と夏では発汗機能が変化しています。
寒い冬。
体はあまり汗をかく必要がありません。
この時の体はあまり汗をかけない状態なのです。
これが夏を迎えるにあたって汗をかける体になっていくのです。
このしっかりと汗をかいて体温を調整すること、それが暑熱順化(しょねつじゅんか)と呼ばれる機能です。
暑熱順化をランニングで!夏の熱中症にサヨナラ
最近は暑熱順化ができにくくなっているんです。
クーラーの効いた部屋で過ごすことが多く、汗をかく機会が限定されているからです。
そんな暑熱順化のできていない体では、熱中症になってしまうのも必然的ですね。
それなら自分で暑熱順化!これで夏のマラソンを乗り切ろう
暑熱順化をランニングで意識的に行って、発汗をうながしましょう。
熱中症が起きづらい、夏のマラソンが走れる体作りです。
これから暑くなってくる時期であれば、少し厚めのウエアで汗を大いにかきましょう。
厚めのウエアでのランニングは、いつもよりも体への負担が増えますね。
ですので、運動強度は落としましょう。
暑熱順化はおおよそ2週間程度で終わりますので、少しずつ運動強度を上げていけば良いでしょう。
暑熱順化をスムーズに行うヒント
夏のマラソンの熱中症防止のためにも、暑熱順化をスムーズに行いましょう。
◆汗で失うものを補給する
ランニングで失う水分に加え、塩分と糖分を含むドリンクを飲みましょう。
◆冷房は適度に抑えましょう
冷房にあたり過ぎると、暑熱順化が遅れてしまいます。
木陰があれば、ランニングの疲れを癒す場所にはもってこいですよ。
自然のゆらぎは、疲労回復にももってこい!です。