バレーの試合で、ブロックする選手の真ん中のポジションに立つセンターの役割をお話します。
センターがブロックの真ん中のポジションにいる理由は、左右どちらのスパイクにも対応しやすいからです。
ちなみにバレーの「ミドルブロッカー」とは、ここでお話するセンターのことを指す言葉です。
バレーの試合でのセンターには
- 守備の時にはブロックのかなめ
- 攻撃時にはクイックスパイク
という役割があります。
では守備のお話からいってみましょう。
スポンサーリンク
バレーのセンターの役割!守備の時にはどうするの?
バレーのセンターの役割・守備編です。
まずセンターに向いているのは、どんな人なのでしょうか。
バレーのセンター!その役割に向いている人は?
バレーのブロックは、センターの選手が中心となって行います。
ネット際の守護神として、相手のスパイクをシャットアウトしてしまうのです。
センターには、ブロックの中心選手の役割がありますので、背の高いプレーヤーが向いています。
ジャンプした時の最高到達点が高いことは、ブロックの能力をはかる要素です。
ところがブロックの高さはそれだけではありません。
指高(しこう)も大きく影響するんですよ。
※指高=立って手を上げた高さ
◆指高がブロックのポイントになる具体例
男子のトップ選手レベルの例でみてみましょう。
A選手 身長が180cmで指高が230cm
B選手 身長が200cmで指高が255cm
仮に、この2人のジャンプした最高到達点が同じだとします。
それでもB選手の方がブロックしやすいのです。
B選手の指高は255cmで、A選手の指高の230cmを25cmも上回っています。
これはブロック時、B選手がはじめから25cmもリードしているということを意味します。
同じタイミングでジャンプした時、B選手のほうがブロックポイントに速く到達するのです。
センターの役割をはたす!それは俊敏で器用なプレーヤー
バレーのセンターの役割を担うには、指高が高いだけでは不十分です。
バレーのセンターというポジションには俊敏さと器用さが求められるのです。
まずブロックポイントまで俊敏に到達しなくてはなりません。
スパイクを打たれた後にブロックに飛んでも意味はありませんよね。
また相手チームは様々な攻撃(スパイク)を仕掛けてきます。
そこを先読みし対応する器用さも必要です。
◆センターの交代のタイミング
身長の高いセンターは、足が長くて腰の位置が高いことが多いですね。
もともとの重心が高いのです。
それは足元のレシーブに弱いことを意味します。
ですのでセンターがローテーションで後衛にまわると、レシーブ能力の高いリベロなどの選手と交代することが多くなります。
バレーのセンターの役割!攻撃はどうしたらイイの?
バレーのセンターの役割・攻撃編です。
センターの役割としてクイックを決めるということが挙げられます。
バレーのセンターの役割!攻撃時にはクイックを
味方のチームが攻撃にまわった時、センターの役割として大きいのがクイックなスパイクを打ち込むことです。
センターの役割を守備編でお伝えした通り、背の高いセンタープレーヤーはブロックポイント(=スパイクポイント)までの到達時間が早いです。
ということは相手がブロックに飛んでくる前にスパイクを決めてしまう能力を持っているということです。
ただし相手のブロッカーにも背の高いセンタープレーヤーがいることが多いです。
そこで必要になってくるのが相手ブロックの状態をみる目を持つことです。
スパイクを打つタイミングはトスされたボールが頂点にあるときなのか?
それとも上がってくるタイミングなのか、下りていっている時なのか。
バレーのセンター!攻撃時のコツは?
バレーの試合の攻撃時、センターの動きにはいくつかのコツがあります。
センターの役割には、横方向に素早く移動し、クイックでスパイクを打ってしまうブロード攻撃も含まれます。
そんな時、スパイクのスイング(腕の振り)を速く打ってしまうのがコツと言えます。
また強いスパイクでなくても、早く打ってしまうこともセンターのスパイクのコツと言われています。
相手チームのレシーバーのいない場所に落とせる場合があるからです。
クイックのスパイクが決まりだすと、相手チームはセンターをハードマークせざるを得ません。
すると左右からスパイクを打つウイングスパイカーへのブロックが手薄に。
ウイングスパイカーがのびのびとプレーできますね。
加えて、バレーの試合でトスを上げるセッターにもゆとりができるんです。