山菜は、季節の旬を感じられるものですし、自然の息吹は私たちに力を与えてくれます。
人間が手を加えていない山菜は苦味が多く、それもまた魅力になっています。
都会暮らしでなくとも忘れかけている、自然の味を喫できる山菜の種類について、お話していきたいと思います。
・・・と、その前にクイズを1問です。
ある山菜が時計の部品の名前の語源になりましたが、その山菜とは一体なんでしょう?
その答えは最後にお伝えします♪
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山菜の種類
山菜の種類①
◆タラの芽 3~4月
タラの芽は、数ある天ぷらのなかで、NO.1!という人がいるほど、天ぷらに合います。
山菜採りに行ったら、絶対に見つけて帰りたいですね。
タラの芽は、林道などの、日当たりの良い道路沿いに生えているタラの木から採れるのです。
帰り道に迷ってしまう心配が少ないのが嬉しいですね。
タラの芽を摂る時のマナーは、枝についているタラの芽を全部採ってしまわないことです。
そうすると、枝が全部枯れてしまうんですよ。
ハウス栽培のものに比べて、山で採ったタラの芽は味に締りがあります。
道の駅などの直売所で探すのがオススメです(^O^)
山菜の種類②
◆ゼンマイ 3~5月
ゼンマイは煮物に大活躍で、ビビンバに乗っているナムルにするのも外せませんね。
ゼンマイの1本煮といって、ゼンマイを切らずに一本のまま煮る郷土料理もあります。
山間部では、ゼンマイを乾かして長期保存し、大切な栄養源としていました。
ゼンマイが出てきた同じ場所で、次に顔を出す山菜は、ワラビです。
山菜の種類③
◆ワラビ 4~5月
ワラビは、おひたしが一番人気ではないでしょうか。
茹でたワラビにマヨネーズだけで、十分に酒の肴に♪
テカリのある茎の中に潜んでいるヌルン、とした粘り気がクセになりますね。
ワラビの調理の時には必ずアク抜きをします。
重曹をまぜた熱湯にワラビをいれてアクをぬき、そのあとは水にさらします。
山菜の種類④
◆フキ 3~6月
フキは、サクサクの歯ごたえが堪りません。
フキのアクは山菜の種類のなかでも強烈なので、熱湯で抜くのが必須です。
野生のフキは背の高いものでは2mの高さに達するものまであります。
フキの種類では、茎が緑色のものを食べると美味しいのですが、茎が赤いものは全く美味しくないんです。
そして、フキは花を咲かせるために芽を出します。
それが・・・
次に紹介するフキノトウなんです。
山菜の種類⑤
◆フキノトウ 2~3月
フキの花のつぼみが、フキノトウ、と呼ばれる山菜です。
フキノトウは雪を掘って採る、というイメージですね。
雪の中からフキノトウが顔をだすと、雪国では春の息吹を感じます。
苦味のあることが山菜らしさを発揮してくれるんですね。
食べごろはツボミのうちです。
ツボミが膨らんで開いていくにつれて、固くて食べられなくなっていくんです。
天ぷらも美味しいですし、味噌を作るのが一番人気ですね。
ご飯がモリモリ食べられます♪
山菜の種類⑥
◆セリ 3~4月
セリは食卓に登場するのは、薬味や飾り、といった役割が近いと思います。
ところが、秋田では、セリをきりたんぽ鍋に大量投入!
根っこまで食べきります。
根っこの歯ごたえや味わいが、茎の部分より美味しいと好まれるくらいなんです。
あれ?きりたんぽ鍋は冬なのに、春の山菜のセリを入れるのか?
と、思われたかもしれません。
実は秋田では栽培されたセリが真冬の市場にたくさん出荷され、きりたんぽに外せない具材となっているんです。
栽培されたセリは薬味的な役割には向いている種類だとは言えません。
きれいな雪解け水など、新鮮で冷たい水のあるところに天然のセリは生えてきます。
栽培物に比べて天然のセリは背が低く味が濃いのです。
山菜の種類⑦
◆ミズ 春~秋
シャキシャキの歯ごたえが人気です。
下ごしらえは、沸騰したお湯でザッと茹でるんですが、色が透き通るような緑色に変わったタイミングを見計らってザルに取り出します。
このタイミングが遅れてしまうと、歯ごたえが残らなくなってしまうので注意です。
がっつり食べたければ炒め物に
サッパリといただきたい時には漬物に
使い分けを楽しむことがでる山菜です。
山菜の種類⑧
◆ウド 3月
ウドの定番といえば酢みそ和えでいただくことですが、茎の部分は天ぷらに、皮はキンピラに!
ウドは捨てるところが少ない種類の山菜ということも嬉しいところです。
春の力強さを味わい尽くせる山菜ですね。
酢みそ和えにする時などは、アク抜きをして生で食べられます。
短冊切りにしたウドを水に浸せばアクは抜けていきますが、アクが強そうな時は酢水を使うことがオススメです。
サッと1分間ほどお湯をくぐらせる、といったくらいの火の通し方でも風味は損なわれません。
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今回は、山菜の種類についての記事でしたが、最後にクイズの答えです。
時計の部品の語源となった山菜、それは・・・・
ゼンマイなんです!
蚊取り線香のようにグルグル巻きになった山菜のゼンマイの先端部分。
時計の部品が山菜のゼンマイに似ていて、ゼンマイと呼ばれるようになりました。
クイズにもお付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m